手のひらの中の砂のように

ママチャリの、子供用のイスが不要になり外したときに、たまらなくさみしかった…

という話を何かで読んだことがある。

そのときは、
確実に自分にも訪れる未来を想像して、切なくなったものの、まだまだ先の話だとも思っていた。

けれど今その気持ちに似た喪失感を痛いほど味わっている。


2015年の終わりを目前にして、大掃除、とともに、春に控えている転機に備えて、断捨離に取り組んでいる今日この頃。

10年間の、思い出の品たちにも、手をつけなくてはならなくなった。


今日は、娘が好きだった、シルバニアファミリーのおうちを片付けている。
正確に言えば、現在進行形で「好きな」。


人一倍幼い娘は、おそらくまだまだ、豊富な時間さえあれば、このシルバニアファミリーで日がな一日遊ぶのだろうと思う。

でも小学生にもなれば、そんなことして遊んでる時間もなくなるから、従姉妹にあげてもいい?と尋ねると、快く応じてくれた。
けれど、本心では寂しさをこらえているに違いない。
それがわかるから、辛い。

思えば、
暇さえあればお人形遊びをしていた娘を、本人には無意識のまま、今の生活習慣に導いたのは私だ。
そしてこれからも。
それは娘の将来について、夫婦でさんざん頭を悩ませた末に出した結論で、
そんな私たちを信じ、ついてきてくれた娘の素直さや潜在能力や根気強さには畏敬の念すら覚える。

だけど根本的な彼女はなにもきっと変わっていなくて、
まだまだ幼い6歳の少女なのだ。
そしてもう、過ぎてしまえばそこには、二度と戻ることができないのだ。


これでよかった、こうすることを選択したのだといくら言い聞かせてはみても、
本当に?という疑問が頭をもたげることが、時々ある。
こうして溢れる思い出と向き合っているときはまさにそのど真ん中だ。
幼稚園生活も残りわずかとなり…
成長をあんなに楽しみにここまで過ごしてきたのに、
何かものすごく大切なものを置いてきてしまったのではないかと焦りにも似た気持ちに苛まれる。
(そして遅々として進まない断捨離。)

こんなこと、これからどんどん増えていくのかもしれない。
そのうちに完全に巣立っていってしまうのだ。
せめてそれまでの間、思う存分に娘を抱きしめてあげよう。
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# by babydoll0519 | 2015-12-22 23:29 | cocoちゃん

9年

旦那さまと付き合った日から、今日で9年。
特別なことは何もできなかったけれど、
カニのパスタを作って、結婚式で振る舞ったシャンパンを開けて、
四人で囲む食卓。

そう四人。
ブログをすっかりお留守にしていた二年の間に、
姫は四歳半になり、
更にもうひとり、家族が増えた。

取り留めもなく思い出話をひとしきり語り合ったあと、彼がしみじみとひとこと
「でも・・・楽しかった」。
何より嬉しい言葉だった。
晴れの日ばかりだったわけじゃないけれど


この先何十年か経って、
おじいちゃんになった彼とおばあちゃんになったわたしが
同じように食卓を囲み、同じ台詞を言っていたらいいなと思う。
そんなふうに生きていきたいと思う。
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# by babydoll0519 | 2013-11-23 21:38 | つれづれ

わたし

最近、姫に「わたし」と「ぼく」を教えている。


今日のお風呂の中での会話。

「ママは~、わーたーし。
 ここちゃんも~、わーたーし。
 パパは~、ぼーく。」

「そうだね~ じゃあ、ばぁばは?」
「・・・・・・・・わーたーし?」

「そうだね~ じゃあ、じいちゃんは?」
「・・・・・・・・たーかーし。」


ええ、間違いではありません。




内輪ネタでした。



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# by babydoll0519 | 2011-12-13 00:17 | cocoちゃん

怒りと成長と

昨夜、仕事で遅く帰ってきた主人と話をしていたら、姫の泣き声が寝室から聞こえた。
いつもどおり7時には就寝していたのだが目を覚ましてしまったらしい。
普段はわたしの顔がみえると安心してすぐまた寝付くのだが、
昨夜に限ってはどうしたものか、いつまでもしくしく泣いている。

どうしたの?ママいるよ?一緒に寝よう?

声をかけるほどに泣き声は激しくなり、
とうとう起き上がってわんわん泣きだしてしまった。
悲しいというよりは何か怒っているようである。

言葉をかけたり抱きしめたりすればするほどエスカレートしていく。


こういうことは今までもほんのたまにあって、癇癪を起したようにママいや!パパいや!なにもかもいや!!となり、手がつけなれなくなる。

初めてのときはただ驚き、戸惑い、自分への拒絶にショックだった。

しかし、
「一番近くにいるママに一番怒りをぶつけやすいんですよ。大好きなママだからこそ」
「泣きたいときは思い切り泣かせてあげることも大切」
---つい先日英語のレッスンの終盤にもこうなってしまった彼女に途方にくれた私に、
いろんな先生がかけてくださった励ましの言葉たちが胸にあったので、


何かが溜まっていたのだろう。
日ごろ聞き分けが良いほうなだけに、我慢していた想いがあったのかもしれない。
そうさせた自分を反省しながら、そんな彼女を可哀想に思いながら
こうやって発散させることができたのなら、全部吐き出させてあげたい。
そう思えた。


ごめんね。ママが悪かったね。

そう言うわたしをぺちぺち叩く手のか弱さが、頼りなさが、愛おしかった。


結局、その後もさんざん泣いたりわめいたり、ママあっちいってといったり行かないでといったり、パパがいいと言ったり抱っこされたら暴れて拒絶したり・・・・・をくりかえした後、
ようやく落ち着いて3人でベッドに入ったときには1時間以上経っていた。


すっきりして少々上機嫌の彼女を抱きしめて
「だーいすきだよ。泣かせてごめんね。怒らせてごめんね」と言うと


「怒ってごめんね」って。


そしてまだ涙声の混じった少しふるえる声で「おおがたバス~に乗ってます~」と最近お気に入りの歌を歌い始めたのを聞いて、涙がでてしまった。


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成長のための葛藤をしている彼女。
そして確実に着実に、彼女は成長しているのだ。

それをどうか、あたたかく見守って、
気付かないうちにその芽を摘んでしまうことのないように、抑えてしまうことのないように、
・・・そんな母でいられますように。
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# by babydoll0519 | 2011-12-02 10:06 | cocoちゃん

秋の日

「ママー見てー。あれなぁに?」
娘の声に見上げた空に、赤とんぼ。
遠く、うろこ雲。

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今日で2歳5カ月を迎えた姫。
ここのところの言葉の発達には目を見張るものがある。

まず、機嫌のいいときは常に喋っているか、歌っている。
かといってものすごいおしゃべりなのかといえばそういうのではなく、
ごっこあそびが大好きなのだ。
彼女のまわりには常に空想の世界が広がっているらしくて、
ひとりで何役もこなしながら、しきりになにやら会話をしているのだ。
ぬいぐるみやお人形はもちろん、
タオルやスプーン、外出先では店頭に並ぶお豆腐ですら、彼女にはお友達に見えるらしい。
わたし自身夢見がちな少女だったので、これは遺伝だと認めざるを得ない。

それから、ことばを、とても丁寧に、正しく、操るようになった。
たとえばついこの間まで、公園の横を通ると
「あそぶー!ちゅー(滑り台)するー!」だったのが
「ここちゃんも遊びたいー」になり、最近では
「ここちゃんと、ママと、ふたりでー、公園でー、あそびたいねぇ」などと言うようになった。
(ここに「パパと」が加わると、ちゃんと「三人で」というのだ。)

「うれしい」「さみしい」「たのしかったねぇ」「痛い」など、自分の気持ちを言葉で表現できるようになり、
また時に
「わぁ!ここちゃんのご飯来た来た~!おいしそ~ぉ!いい匂ーい!」なんて芝居がかったような台詞を表現力たっぷりに言うこともある。

こちらの問いかけに対して思いもよらない気の利いた返答をくれて、思わず笑ってしまうことも。


そういえば、ようやく歩き始めたころによく周りの方から
「かわいいねぇ、これからどんどん楽しくなるねぇ。いろいろおしゃべりしだして」
と言われたりしていた。今まさにその、おしゃべりしだして、の、楽しい時期にいるのだ。
とはいっても、まだまだ発音も語彙も発展途上だし、宇宙語みたいなのを喋っていることもある。
でもこれって今だけだよなぁと思って楽しんでいる。

赤ちゃんでもない。まだ子どもともいえない。そんな時期。


成長に伴って、むずかしい場面も増えた。

先日初めて「ママいや」「ママいらない」と言われたときには本気で凹んだ。
友人に言わせると「そんなの1歳すぎたくらいから日常的に言われてたよ」ということだが
わたしにしてみたらそれでも動じずに対応できる母親の強さと懐の深さに驚嘆だ。

ひとつ間違えて押してはいけないスイッチを押してしまうと
何かが取り憑いたのではないかと心配するくらい泣きわめいたりすることも稀にある。
一度それを経験してからしばらくは、旦那サマもわたしも、
腫れものを触るように、黒ひげ危機一髪をしているかのように、びくびく冷や冷やしたものだ。

基本的に穏やかな性格だとは思うが、それでも魔の二歳児っぷりをしっかり発揮してくれている。


それでも。

保育士をしている妹に、いつかどこかの時点にもう一度戻りたいって思ったことはない?と聞かれたことがある。たとえばハイハイをしてたときとか。
4歳児を担任している彼女は、日々大人びてゆき知恵も働きだしたやんちゃな園児たちに悩まされることもあり、そんなときには0・1歳児の教室に癒されにいくのだそうだ。

確かに、可愛かった。今まで、どの段階も、どの場面も。
もっともっと無垢で、こちら都合でいえば「やりやすかった」ときもあったかもしれない。
それでも、今が一番可愛い。
その自我の発現も、可愛くて面白くてしょうがない。
きっとこれからもそうだし、そう思えるだけの愛情と心の広さをこちらも備えて行かなければいけないのだと思う。

久々にブログを更新してみる気になったのは、
毎日毎日、おもしろいなぁ。かわいいなぁと思っていたら、みるみる月日が過ぎてしまって
少しでも書きとめておかなきゃと半ば焦りにも似た思いからだ。

だから完全にプライベートな、走り書きのような、メモのような
秋のある日のひとりごと。

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# by babydoll0519 | 2011-10-24 23:31 | cocoちゃん


ふたりの食卓から始まったブログ。家族がひとり加わって、三人ごはんになって、もはやごはんを掲題するのもそぐわない内容になってきましたが。あくまで日常を形にのこしたいという独り言のようなブログです。


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